魔女修行のススメ おすすめ本
こんにちは。こんこんです。
毎日寒いですね。
お正月休みはもう終わってしまいましたが、
冬の寒い日は、お家であたたかくして読書してみませんか?
冬のお話ではないけれど、
梨木果歩さんの『西の魔女が死んだ』を紹介したいと思います。
この小説は、昔中学生の読書感想文課題図書にも選ばれていて、
読みやすいと思います。
10年位前に映画化もしているので、知っている方も多いかもしれません。
中学校になじめなかった まい という女の子が
おばあちゃんの家で魔女修行をしながら過ごした日々を描いている
物語です。
おばあちゃんの暮らしぶりやおばあちゃんの家の環境が
羨ましくなったり、こちらものんびり療養してる気分になったり、
ゆったりした気分で読める物語ですが、
芯に流れているものは極太というか、どっしり地に足がついている感じがして
読み返すたびに初心に立ち返るような気分になります。
物語に出てくる魔女修行は、とても地味~~~~です。
なんというのか、私にも出来そうで、
手に届きそうで、なんのミラクルもなさそうな感じ。
いっそつまらない気さえします。
でも、毎日魔女修行とすると、意外と達成できなさそうな感じのすること。
魔女修行についてそんな感想を抱いた後で、
文庫本の方に収録されている『渡りの一日』を読むと、おお~! と思います。
まいの、静かに成長した姿を見ることが出来て
自分で決めること、コツコツ取り組むことって大事だな、
と思わせてくれます。
本編で思っていた、
「魔女修行って地味だなあ。。私にも出来そうで、
手に届きそうで、なんのミラクルもなさそうな感じ。。。」
という感想を翻ってみると
そもそもで、
魔法=派手で、なかなか稀で手が届かず、ミラクルな感じ!
(だから私には手に入らないもの)
と思っていたことに気づかされます。
だけど、『渡りの一日』まで読むと、
魔法は自分と地続きで、自分で決めたことをコツコツ取り組むこととも
繋がっていて私にも使えるモノなのかな、
と思えるようになります。
私の感想はなにやら堅苦しいですが、
おばあちゃんの言葉が染みわたる、やさしい物語です。
読書を通して私も西の魔女の弟子になって、修行しています笑